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ニクサンは、都内で発表会を行い、ネットワークセキュリティ・フォレンジック用アプライアンス「NetDetector Alpine」を発表した。
ニクサンは、ネットワークセキュリティ・フォレンジック用アプライアンスの最新版「NetDetector Alpine(ネットディテクター アルパイン)」を販売開始した。
都内で行われた発表会には米ニクサン Founder,Chairman and CEOであるParag Pruthi(パラグ・プルティ)氏が登壇し、「『NetDetector Alpine』では、『Out of the Box』、つまり“箱から出してすぐ使えるセキュリティを提供する”ことを第一の目的としています。大規模なカスタマイズは不要で、購入してすぐ使える製品です。また、『ワンクリックダッシュボード』をご用意していますので、経験のない方、トレーニングを受けていない方でもワンクリックで操作可能です。なるべく使いやすい簡単なツールを提供することによって、お客様が自社を攻撃から守れるような環境を構築したいと考えています。」と語った。
今回発表された新製品「NetDetector Alpine」は、ネットワーク上のすべてのトラフィックを数ヶ月~年単位といった長期にわたり継続的に常時監視し、外部からの攻撃や攻撃につながる兆候はないか、内部からの不正な情報流出がないかなど調査を行うことが可能なネットワークセキュリティ・フォレンジック用アプライアンス製品。一般的なIDSとファイアウォールの構成では、インシデント発生を確認することはできても、どのような手法を用いた攻撃があったのかなどの詳細把握や、未知の攻撃に対する調査が困難であったが、「NetDetector Alpine」ではネットワークへの攻撃や異常(DoS、Scan、spoofingなど)をリアルタイムに検知できるほか、過去に取得したデータに対して攻撃の有無を確認することができ、またパケットデータからWeb、メール、telnet、FTPなどのアプリケーションを再現する機能により、不正侵入が成功したのか否か、被害状況、ネットワーク上のどの脆弱点をつかれ侵入されたかなどを把握可能だ。
サービス指向性アーキテクチャ(SOA)や高速マルチコアプロセッサの採用、マルチスレッドOS 「NIKOS」の搭載により処理パフォーマンスを向上させており、従来製品からレコーディング性能2倍、分析機能5倍を実現している。10Gイーサネットでも全パケットをリアルタイムに取りこぼしなくフルワイヤースピードで取得して記録し、可視化可能。また、10Gネットワークの双方向通信(20Gbps)にもフルワイヤースピードで対応可能だ。そのほか、取得したパケットデータを保存するストレージ容量を全シリーズで約2倍に増強しており、最上位モデルでは最大180TBまで拡張可能となっている。
「ニクサンの製品は耐久性が高く、安定して稼働する点に好評をいただいています。Web攻撃件数、データ漏えい件数が増え続け、攻撃側が圧倒的に強いのが現状で、ネットワークの中に監視カメラを置くという発想が必要です。すべてのパケットをきれいにとって、何が起こったか後で確実に再構築できる、なおかつ、何が起こったかすぐに発見して、対策をとれるようにしておくことが非常に重要です」(ニクサン カントリーマネージャ 伊藤一彦氏)
「NetDetector Alpine」は住商情報システムを通して販売される。ニクサンでは今後、日本市場における新しい販売チャネルを拡充する計画で、金融業界(銀行、証券、クレジット、保険)、通信業界、官公庁などに向けて、全世界の10%の売上シェアを目指す方針だ。
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