- 2012/02/28 掲載
OKI、監視カメラで20人の性別・年齢を判別できる客層分析システム ビッグデータ・M2M活用も
こうした課題に対して、OKIは10年以上にわたって開発を続けてきた顔認識エンジン「FSE(Face Sensing Engine)」をベースに「RESCAT-CA」を開発した。本システムは、カメラとネットワークに接続されたセンサユニット「RESCAT box」から構成される。

客層分析アプリケーションが搭載された「RESCAT box」は、監視カメラなど高所で撮影された映像から人物を検出して同時に最大20人の通行人数を計測できる。また映像中の顔から性別・年齢を判別し、特に年齢は独自のアルゴリズムにより1歳単位で計測する。
また、一度検出された人物を追跡できるため、カメラ前を横切っただけの人物は計測しないなど、高精度な人数計測ができるという。
さらに複数の場所に「RESCAT-CA」を設置することで、大量の計測データ(ビッグデータ)の収集が可能となり、解析技術を利用して集計した情報を活用することで、商業施設等においてより効果的なマーケティング活動が行える。
本システムは、計測された情報を「RESCAT box」からネットワークを通じてサーバへ送るM2Mサービスにおいて、センサシステムとして活用できる(関連リンク:M2Mとは何か)。本サービスを利用することで、人手を介さないので低コストで、リアルタイムかつ長時間(24時間365日)の調査が可能になる。また、遠隔から「RESCAT box」の処理速度などの稼動状況を確認でき、保守のために設置場所に出向く必要がないため運用負担を軽減できる。
なお、本システムはプライバシーに配慮し、映像を「RESCAT box」から外部に出力しない仕様になっているという。
価格は個別見積もり。2014年度までに500式の販売を目指す。
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