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仮想化やクラウドを基盤とした新しいインフラの考え方である「Immutable Infrastructure」が注目されています。3月25日、このImmutable Infrastructureをテーマに渋谷のDeNAオフィス大会議室で開催された勉強会「Immutable Infrastructure Conference #1」は、150人の定員に400人以上が申し込む人気ぶりでした。
これまでのImmutable Infrastructureに関する議論はおもにデプロイなど運用とインフラ周りの話題が中心でしたが、最初のセッションで登壇した伊藤直也氏は、Immutable Infrastructureが結果的にアプリケーションアーキテクチャにも大きな影響を与えるため、アプリケーション開発者もこの技術に注目すべきだと解説しています。
伊藤氏のセッションの内容をまとめました。
Immutable Infrastructureは実際には廃棄可能なコンポーネント
伊藤直也氏。DeNAで話すときが来たとは感慨深い(伊藤氏は元GREE)。
Immutable Infrastructureとは「不変のインフラ」ということなのですが、実際にはDisposable Components、廃棄可能なコンポーネントと言った方が現実を表しているかなと思います。
Immutableって言うと、サーバをセットアップしたら手を付けないという意味になりますけど、それよりも必要になったらサーバを作って、いらなくなったら捨ててしまうというのがImmutable Infrastructureの特徴です。
ただ「Disposable Components」っていうのはバズワード感が足りない(笑)。たぶん「Disposable Components勉強会」という名前だとこんなに人が集まったりしないと思うので(笑)、まあImmutable Infrastructureって言っといた方がかっこいい気がします。
そもそもなんでDisposableとかImmutableなのかっていうと、こういうこと、ありますよね。ある日、Railsサーバが納品されて、設定をいろいろ加えていって、そこに半年ぶりにRailsアプリをデプロイしようとするとき、果たしてちゃんとできるのか。ちょっとそのサーバ、動いてるんだから触るなよ、という状況になってるような。
つまり普通、サーバにはどんな設定が行われていて、いまどういう状態になっているのか、管理をしなければならない。
これまでは、例えば手順書を書いておいて、新しくサーバを導入して同じ状態にしたかったら手順書に従って手で実行するか、シェルスクリプト書いて実行するとか、工夫してきたところに、ChefやPuppetといったツールが出てきて、サーバの状態をコードで書けるようになった、というのが去年のホットなトピックでした。
でも、そもそも状態管理をするという前提ではなく、状態管理しなくてもいいじゃん、というコロンブスの卵みたいな発想が出てきて、それがImmutable Infrastructureの始まりだったと。
毎回サーバを新しくすればすっきりするよね
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