- 会員限定
- 2014/03/13 掲載
Amazonのクラウドとは正面戦争をしない、IBMのクラウド戦略
IBM Pulse 2014
クラウド上のPaaSでビジネスを迅速に組み立てる
このイベントのジェネラルセッションやキーノートの壇上でIBMのエグゼクティブたちが繰り返したのが「Composable」(組み立て可能)という単語です。「Composable Service」「Composable Business」「Composable Environment」など、いくつかのフレーズの中で使われました。Composableという単語で同社のクラウド戦略を端的に表しているフレーズとして、1日目のジェネラルセッションに登壇した米IBMシニアバイスプレジデント IBMグローバルテクノロジーサービス シニアバイスプレジデントのErich Clementi氏は「The Path to composable business is dynamic cloud」(ダイナミッククラウドが、組み立て可能なビジネスへの道筋である)と言っています。

すなわち、データベースやミドルウェアなどの機能を提供するさまざまなサービスを組み合わせ、モバイルアプリケーションでもデータ分析アプリケーションでも、どんなシステムでも迅速に構築できることが変化の速いビジネスの要求に応えることであり、それを実現するものこそダイナミックなクラウドである、ということです。
こうした多様なサービスの共通基盤としてクラウドの機能を活用するというのがIBMのクラウド戦略です。そしてこれはオンプレミスにおいてPureSystemsで実現しようとしていたソフトウェアパターンの延長線上にクラウドを持ってきた、ということでもあります。
その意味でIBMの戦略はクラウド以前から一貫しており、あくまでも主役はミドルウェアレイヤやサービスレイヤであって、クラウドはそのための手段であるといえます。
IBMはこうしたミドルウェアレイヤの強化のために、オープンソースとしてPaaS基盤ソフトウェアを開発しているCloud Foundryとの連係を強化。Cloud Fondry Foundationの設立メンバーとなりました。
また、PureApplication Systemsで実装していたソフトウェアパターンをSoftLayerに載せることも発表しています。
Amazonクラウドとの正面切った競争はしない
今すぐビジネス+IT会員に
ご登録ください。
すべて無料!今日から使える、
仕事に役立つ情報満載!
-
ここでしか見られない
2万本超のオリジナル記事・動画・資料が見放題!
-
完全無料
登録料・月額料なし、完全無料で使い放題!
-
トレンドを聞いて学ぶ
年間1000本超の厳選セミナーに参加し放題!
-
興味関心のみ厳選
トピック(タグ)をフォローして自動収集!
関連コンテンツ
PR
PR
PR