野外通信システムは、陸上自衛隊現有の方面隊電子交換システム、師団通信システム、および各種機能別無線機の後継として方面隊および師団などに今年度から装備される。方面隊、師団などの指揮・統制・情報伝達のための通信を継続的に確保することが可能で、災害対応にも活用できるという。


　野外通信システムは、ソフトウェア無線技術の導入により、各種無線機として動作するアプリケーションを無線機にインストールすることで、異種無線機との相互通信が可能となり、海上・航空自衛隊および防災無線をはじめとする関係省庁などとの通信確保を実現し、陸上自衛隊における野外の通信基盤構築を図るものと期待されているという。

　NECでは、野外通信システムの開発、製造を通じて得られたソフトウェア無線技術の知見を、デジタル化が進行している消防無線や列車無線などに活用していく考え。