ワコール、タブレットを活用した会員登録システムを構築　180店舗で展開

　ワコールの直営店では、これまで顧客へのサービスを提供するため、2001年より会員制度を導入し、ポイントカードの発行を開始していた。

　今回さらに会員サービスの充実を図るため、まず第一弾として全国180店舗ある直営店にタブレット端末を設置し、顧客自身が個人情報を直接入力できるシステムの運用を開始した。

　富士通では、タブレット端末から直接登録する会員登録システム構築のノウハウにより、シンプルかつ入力がしやすく登録作業の負荷を軽減するシステムを開発した。手書き入力ができるため、キーボード入力に不慣れな場合でも簡単に登録することができる。

　本システムにより、店頭で顧客に紙の申込書に記入してもらって、それを本部へ送付してデータ入力するという運用がなくなる。個人情報管理のセキュリティレベルが向上するとともに、データ入力費、申込書の印刷費・配送費などのコスト削減を実現した。

　また、今までは店頭で顧客に入会してもらってから本部でデータ入力を完了するまでに最大2週間を要していたが、本システム導入により顧客情報がリアルタイムに登録できるようになり、リピート客の接客に顧客情報がすぐに利用できるようになったという。

　ワコールは本システムを契機に今後、会員登録システムをさらに発展させ、顧客のさらなるサービス強化を図る考え。