- 2013/09/11 掲載
JOCの海外子会社ITサービス支出予測、年率5.2%成長 ASEAN・中国などを中心に
こういったJOCの海外進出拡大に伴い、JOC業の海外オペレーションを支えるIT、ITサービス支出も拡大している。
IDCでは、2012年には54億900万ドルであったJOCの海外ITサービス支出は、2017年には69億6,400万ドルにまで拡大すると予測。この間の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は5.2%となる。これは、同じ時期に1%台の低成長となる国内のITサービス支出と比べても非常に高いという。
JOCの海外ITサービス支出は拡大するが、その過程でITガバナンスが課題になってくる。IDCが行った調査でも、特に海外進出の中期段階(海外売上高が10%~60%)の企業で、本社の把握していない海外IT予算がある、と回答した企業の割合が高くなったという。
また、成長する市場であるがゆえに、この市場機会をめぐり、国内ITサービスベンダー、グローバルベンダー、オフショアベンダー、海外ローカルベンダーなどによって競争が激化することも予測される。
「海外進出を行う企業は、海外進出の全段階を通じ、グローバルなITガバナンスへの意識を強く持ち続ける必要がある。一方、この市場を機会ととらえるITサービスベンダーは、自ら本社と海外現地法人との連携を保ちながら、JOCの海外進出の段階に応じた提案、ソリューション提供を行うべきである」(IDC Japan ITサービス/コミュニケーションズ グループディレクター 寄藤幸治氏)
今回の発表はIDCが発行したレポート「国内企業の海外ITサービス支出額 2013年~2017年の予測」(J13671001)にその詳細が報告されている。本レポートでは、JOCの海外ITサービス支出を、地域別、サービスセグメント別に分け、2013年から2017年までの金額予測を行っている。
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