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  • 2013/04/01 掲載

5分で理解するPowerPoint2013、タッチの恩恵を最も受けるパワポ!プレゼンはどう変わる?

【連載】Office 2013を斬る

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今回はPowerPoint 2013の新機能・強化された機能をレビューしよう。PowerPointの強化ポイントは大きく2つに分けられる。1つめは、プレゼンテーションそのものを支援する機能だ。一方通行なプレゼンではなく、よりインタラクティブなプレゼンを可能にする機能が備わった。2つめは、スライド作成を支援する機能だ。従来よりも効率よくプレゼン資料を作成できる実用的な機能が加わっている。さらにWindows 8のタッチ環境であれば、それに合わせた使い方もできる。筆者の感想では、Windows 8と最も相性の良いアプリケーションの1つと言えそうだ。
連載一覧

※試用環境などは第1回を参照。

PowerPoint 2013の注目機能一覧
■プレゼンを支援する機能
1.モニターが1台でも利用できるようになった発表者ツール
2.プレゼン中も便利なスライドズームとスライド一覧
■スライド作成を支援する機能
3.ワイド画面サイズも用意された充実のテンプレート
4.細かいが実用的な改良が加えられたスライド編集機能
■その他
5.コメント機能
 これまで紹介してきたWord 2013Excel 2013といった他のOffice 2013用アプリケーションと同様に、PowerPoint 2013もタッチ機能に対応している。なので、まずはこの点から触れていこう。

 最初にことわっておきたいが、PowerPoint 2013には、Word 2013の閲覧モードのような、タッチ専用の新機能があるわけではない。にもかかわらず、筆者がPowerPoint 2013こそがもっともタッチ端末との相性がよいと思うのは、タッチによってプレゼンの“自由度”が高まるからだ。

 PowerPointを使ったプレゼンといえば、壇上にノートPCを設置し、プレゼンターがノートPCをマウスで操作しながら説明するスタイルが一般的だろう。しかし、PowerPoint 2013なら、マウス操作をすべてタッチで代替できる。たとえば、資料の中で詳しく説明したいところがあれば、ピンチ操作でスライドの拡大/縮小が行える。さらに視聴者の要望に応じてスライドの一部が拡大したり、拡大箇所を移動するのも簡単だ。

photo
PowerPoint 2013では、スライド画面上で拡大するエリアを指定できる。もちろん、タッチ環境で使えば、タッチ操作による拡大/縮小、移動、スライド切り替えも簡単にできる。

 環境によっては、プレゼンター自身がタブレットを持って視聴者の前に立ち、タッチで操作しながらプレゼンするスタイルもとれるだろう。昨今では一方通行なプレゼンよりも、よりインフラクティブなプレゼンが求められており、PowerPoint 2013ではこうしたニーズに応えられるのではないだろうか。

 もちろん、マウスを使ったこれまでのプレゼンも問題なく実行できるので、下位互換性(?)も問題ない。このように、タッチとPowerPoint 2013の組み合わせには、いろいろな可能性があると感じた。

モニターが1台でも利用できるようになった発表者ツール

 では個別の機能を見ていこう。まず、プレゼンに絡んだ機能として「発表者ツール」というものがある。発表者ツールとは、プレゼン中に発表者が表示する専用の画面のことだ。現在のスライド、ノート、次のスライドなどが表示され、発表者のプレゼンをサポートする役割を持っている。

画像
発表者ツールの画面。左側が現在写っているプレゼンテーションの画面、右側が次のスライド。聴講者に伝えるために、スライド内に注釈などを直接書き込むツールや、プレゼン画面を拡大するツールなどが用意されている。

 以前のPowerPointにも用意されていたが、モニターが2台ある環境でなければ利用できなかったため、あまり活用されていなかった。PowerPoint 2013では、この発表者ツールが1台のモニター環境でも利用可能になった。これなら、モニターが1台の環境でも、本番を想定してプレゼンの練習ができる。

photo
2台のモニターで発表者ツールを利用している様子。左がプレゼン用、右が発表者ツール。これが本来の使い方だが、PowerPoint 2013では、モニターが1台でも発表者ツール(右の画面)だけを表示できるようになった。

 さらに、ツールそのものも強化されている。先述したように、スライドの一部を拡大したり、スライドを一覧してジャンプしたりすることができるのは、この発表者ツールの強化によるものだ。インタラクティブなプレゼンを可能にしつつ、それをあらかじめ予行練習できるという点で、実際の利用シーンでは本機能の出番が増えることは間違いないだろう。

画像
スライドを一覧表示して素早く切り替えられる。

【次ページ】少人数向けのプレゼンで便利な機能
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