- 2012/11/20 掲載
トレンドマイクロが制御システムセキュリティに参入、「Trend Micro Safe Lock」発売
昨今、制御システムのオープン化が進んでいる。特に産業用施設を狙う攻撃に利用された不正プログラム「STUXNET(スタクスネット)」や特定の標的を狙う「Flame(フレーム)」などが確認され、制御システムにおいてセキュリティ対策の必要性が高まっている。
トレンドマイクロは、今後、製造業の生産管理システムや電力・ガス・水道の供給監視システムなどを対象に、TMSLをはじめとした制御システム向けセキュリティ製品群の開発を進める。制御システムに関連するベンダー、システムインテグレータと新たなパートナーシップを構築するとともに、既存のパートナーとの協業による販売を推進するという。
TMSL は制御システムの稼働を監視するHMI(Human Machine Interface)、スイッチ・ポンプ・バルブなどの装置をコントロールする機器のプログラムを更新するEWS(Engineering Work Station)、生産計画・工程管理といった生産管理を行う端末など、制御システム内にある特定用途の端末を対象にしたホワイトリスト型セキュリティ対策ソフト。
許可リストにあらかじめ登録したアプリケーションのみ実行を許可することで、不正プログラムの実行を防止する。インターネットを介した定期的なパターンファイルの更新が不要なため、オフライン環境の端末を保護することが可能となる。
また、USBメモリなどの外部記憶媒体から不正プログラムが自動実行されることや、脆弱性を利用したネットワーク経由の攻撃パケットを遮断する。
あわせて、USBメモリ型ウイルス検索・駆除ツール「Trend Micro Portable Security(以下、TMPS)」を併用することで、TMSLの導入時や定期点検時に不正プログラムを検出・駆除できるという。TMPSはTMSLの許可リストに登録することなく利用できる。
価格は、クライアントOS向けのTrend Micro Safe Lock for Clientが1万1,100円(初年度1年間の保守費用込み)。保守更新は1年2,220円。サーバOS向けのTrend Micro Safe Lock for Serverが同7万2,800円。1月7日より受注を開始し、1月31日より出荷する。
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