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スマートフォンユーザーの約85%が、利用に際し、何らかのセキュリティ上の不安を感じていることが明らかになった。さらに、スマートフォンユーザーの約6人に1人の割合でセキュリティ上の問題に遭遇しており、既にウイルス感染や不正なウェブサイトなどの被害に遭ったユーザーもいることが判明した。
セキュリティ対策ソフトを手がけるマカフィーは12日、スマートフォンユーザーのセキュリティに関する意識や被害実態を調査した「スマートフォン利用におけるセキュリティ意識」調査結果を発表した。
本調査において、スマートフォンユーザーの84.9%が、利用にあたって何らかのセキュリティ上の不安を感じていることが明らかになった。一方で、15.1%のユーザーは特にセキュリティに不安を感じないと答えており、その傾向は男性(41.8%)より女性(58.2%)のほうが強く表れていた。
その具体的なセキュリティ上の不安としては、1位ウイルスなどのマルウェア感染(57.3%)、2位スマートフォンの紛失(47.7%)、3位連絡先や写真データなどの個人情報の流出(41.1%)などが挙げられた。
スマートフォンを利用するにあたり、約6人に1人(17.5%)が実際にセキュリティ上の問題に遭遇したと回答しており、被害の内容としては迷惑電話やメールなどの着信や受信(9.9%)が最も多いことが明らかになった。
数は多くないものの、実際にウイルスなどのマルウェアに感染した(2.7%)、ユーザーや不正なウェブサイトへのアクセスやフィッシング詐欺などの被害に遭った(2.1%)、というユーザーも存在していた。また、アプリをインストールした際にスパイウェアに感染したと回答したユーザーもいた。
また、スマートフォンが見当たらず紛失が疑われる場合、8割以上(81.2%)のユーザーが1時間以内で不安に感じ、3人に1人以上(36.4%)は、わずか10分以内で不安に思うことが明らかになった。
ユーザーが不安を感じるまでの平均時間は約1時間半(91.4分)で、男性(99.7分)よりも女性(83.1分)の方が、15分程度短いことが判明した。
また、何らかのセキュリティ侵害でスマートフォンのデータを紛失してしまった場合、約半数(46.7%)のユーザーがデータを復旧できるのであれば3000円以上支払うと答えており、8.1%のユーザーは、1万円以上支払っても良いと考えていることが明らかになった。
データ復旧に支払い可能な平均金額は3,874円であり、女性(3,308円)よりも男性(4,447円)の方が、1,000円以上高いことが判明した。
スマートフォンユーザーの約9割(87.5%)が、スマートフォンには何らかのセキュリティ機能が必要だと考えていることが明らかになった。スマートフォン向けのセキュリティアプリに求める機能としては、1位ウイルス対策(67.3%)、2位データのバックアップ(37.8%)、3位データのリストア(27.8%)が挙げられた。
一方で、Webフィルタリング(5.2%)、リモートワイプ(6.3%)、Webプロテクション(6.7%)などの機能に対しては、あまり必要性を感じていない状況だった。
「スマートフォン利用におけるセキュリティ意識」調査の概要
・調査対象:日本国内に住む10代-60代のスマートフォンユーザー
・有効回答数:730サンプル(男性365人、女性365人)
・調査方法:インターネットリサーチ
・調査地域:日本全国
・調査期間:2011年8月29日(月)から8月30日(火)
・調査目的:スマートフォン利用におけるセキュリティ意識やセキュリティ上の問題に遭遇した実態の把握
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