- 2011/08/31 掲載
日本IBM、Hadoop基盤のビッグデータ分析ソフトの最新版を発表 表計算ソフトライクなWebUI搭載
今回の最新版では、Webベースの分析用画面「BigSheets」を標準で提供する。通常、Hadoopでビッグ・データを新たに分析するためには、MapReduceなどのHadoop用データ処理フレームワークを使用してプログラムを事前に作成する必要があり、最短でも数日かかっていたが、「BigSheets」を使うと表計算プログラムに似た動作で直接データを操作して分析結果を表示でき、利便性の向上に貢献する。
「BigSheets」は、BigInsightsに取り込まれた社内データのほか、ユーザーが指定したWebサイト上にあるデータや、ネットワーク上にあるデータなどを表計算ソフトのようにスプレッドシート上に取り込み、各種分析を行い、結果をグラフやタグクラウドなどで表示する。

たとえば、社内にある売上実績などの既存の期間データなどに加えて、特定の商品名を指定してTwitter上のつぶやきを取り込み、その商品に対するつぶやきを対象に好き/嫌いといった感情を調べるセンチメント分析を行ったり、その中からさらに「~が欲しい」という記述を取り出して購買行動の傾向を観察したり、実績データとマージしてセンチメントと売上実績を組み合わせた分析などが可能になるという。
また、BigInsights Enterprise Edition V1.2では、外部プログラムを経由せずに同社のDWH(データウェアハウス)、IBM InfoSphere Warehouse、IBM DB2、Netezzaといった既存のデータベースやデータウェアハウスと直接データを連携できる。これにより、長期間かけて蓄積された経営情報にまで分析の範囲を広げることができ、より包括的な分析が可能になるという。
BigInsights Enterprise Edition V1.2の使用料金は、V1.1と同じく285万円から(税抜、1テラバイトあたり)。
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