「鉄道業向け経理クラウドサービス」は、SAPの基幹業務ソフトウェア「SAP ERP」をベースに、鉄道会計規則に準拠した決算整理機能や鉄道業固有の固定資産管理など、鉄道業特有のシステム機能を加えて、ネットワーク経由で提供するというもの。鉄道事業者向け経理基幹システムをクラウドで提供するのは国内でも初めての試みだという。

　追加機能には、アビームコンサルティングの交通運輸業向けテンプレート「ABeam Transportation Solution for SAP ERP」を利用。

　基本機能で、「伝票入力/電子承認」「債権管理/債務管理（出納管理）」「一般会計(元帳管理）/決算」「資金繰/資金実績管理」「予算編成管理」「管理会計」を提供。オプション機能で、「購買/在庫管理」「固定資産管理/償却資産税申告」「工事契約管理」「リース資産管理」「不動産管理」「金融商品管理(借入金/社債/有価証券）」「管理連結/グループ経営管理」を提供する。


　NEC、アビーム両社の試算によれば、本サービスにより同等システムを自社で構築・運用するのに比べ、システムにかかる総コスト（TCO）を5年間で最大3割低減できるという。

　NECとアビームコンサルティングでは、大手民鉄を中心に本サービスを拡販し、今後3年間で15社への導入を目指す。