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- 2010/11/19 掲載
変化に対応できるシン/ゼロクライアント端末で、真のクラウドコンピューティング実現を目指す
Wyse Technology社 マーケティングおよび戦略最高責任者 ジェフ マクノート氏 インタビュー
(※)Wyse Technology社では従来のシンクライアントよりも少ないソフトウェアで機能するものを「ゼロクライアント」と呼んでいる。
クラウドコンピューティングは関心から展開のフェーズへ
米国では、すでに企業・政府・教育機関はクラウドコンピューティングの導入局面に入っています。たとえば、10万台のPCをシンクライアントに置き換える企業も出てきています。ヨーロッパは米国に比べると一、二歩遅れていますが、普及のスピードは加速していますのですぐに追いつくでしょう。日本は日本語対応が必要ということで欧米に比べると少し遅れてはいますが、進んでいる方向は同じです。確実にクラウドの利用は加速するでしょう。
──先日発表された「Wyseクラウド・クライアント・コンピューティング(W3C)ビジョン」とは何でしょうか。このタイミングで発表された理由もあわせてお聞かせください。
現在、多くの企業がクラウドコンピューティングを検討していますが、まだ曖昧な状態で取り組もうとしている印象を受けています。そこで、こうした曖昧な雰囲気を打破し、クラウドコンピューティングによって体験できるエクスペリエンスを具体的にお伝えすることが「W3Cビジョン」の目的です。W3Cには3つの要素があります。つまり、「シン/ゼロクライアント」「デスクトップの仮想化」「ユニファイドコミュニケーションアプリケーションのサポート」です。クラウドコンピューティングを実現するには、この3要素が不可欠だと我々は考えています。
──W3Cに対するユーザーの反応はいかがですか。
やはり「理解できた」という反応が多いですね。その結果、トライアルやテストへのリクエストが増えています。我々は、シトリックス、ヴイエムウェア、マイクロソフトなどの仮想化市場のリーダー企業だけでなく、通信系のシスコ、グーグルやアップルともパートナーを組んでいる唯一の企業です。こうしたパートナー企業と協業し、クラウドコンピューティングのビジョンを、従来のシンクライアント環境からより高いレベルに引き上げたいと考えています。
>>次ページ 「95%ハード+5%ソフト」で10年間使える端末とは?
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