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三井物産は5日、英投資子会社の三井リニューアブルエナジーヨーロッパ社(MREE社)を通じて、スペインの大手ゼネコン フォメント・デ・コンストラクシオネス・イ・コントラタス社(FCC社)と組み、スペインで太陽熱発電事業に参画すると発表した。同事業のスキーム図は、下図の通り。
同事業は、スペイン南部のコルドバ市近郊で、2012年末の稼動を目指し設備容量約50MWの太陽熱発電所を建設。スペインのフィードインタリフ制度に基づき約2万6,000世帯分の電力を販売するというもの。フィードインタリフ制度とは、政府が再生可能エネルギーで発電された電力の買取を保証したり、買取価格を優遇するといった制度。同事業の投資額は、約260百万ユーロ(約300億円)となり、プロジェクトファイナンスを組成するとしている。
太陽熱発電は、鏡を利用して太陽光を集光し、熱媒体を加熱することで蒸気を発生させ、蒸気タービンを回転させて発電する。化石燃料を使用しない太陽光をエネルギー源とする発電方式で、同事業により年間約3万トンのCO2の排出削減ができる。
三井物産は、スペインで他社と共同で1.5MWの太陽光発電所と、18ヵ所(計84MW)の小水力発電所を保有している。同社は、エネルギー転換の必要性が高まる中、再生可能エネルギー発電事業への取組みに注力していくとしている。
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