- 2010/09/08 掲載
倒産件数12か月連続で前年同月比で下回るも、不況型倒産が8割を超える
しかし、建設業、サービス業の倒産が増加するとともに、負債5,000万円未満の倒産が485件で前年同月比6.1%の増加となったほか、販売不振や輸出不振、売掛金の回収難など、いわゆる「不況型倒産」の件数は831件と構成比86.2%で集計基準変更後で最高となった。
また、同社調査による景気動向指数は、33.2で8か月ぶりに悪化。製造、小売り、サービスなどが8か月ぶりに悪化した。中でもこれまで景気回復を牽引してきた製造では、円高の進行、欧米の景気減速、国内の政策効果縮小などの影響で、「電気機械製造」が1年6か月ぶりに、「輸出用機械・器具製造」が1年5か月ぶりに悪化した。「製造」は12業種中11業種で悪化し、リーマン・ショック以降の景気回復局面で最大の悪化幅になった。
帝国データバンクは、今後の見通しとして、政策効果の息切れが鮮明になっており、今後の反動減などを通じて、倒産件数が増加に転じる可能性を指摘している。

関連コンテンツ
関連コンテンツ
PR
PR
PR