「エキサイトレビュー」プロデューサー 藤井麻男氏/編集者 アライユキコ氏インタビュー
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2010月7月、総合ポータルサイト「エキサイト」の「エキサイトニュース」内に、新たなメディアが誕生した。その名は「エキサイトレビュー」。Webを中心に活躍する魅力的な書き手と、実に多彩なテーマが目を惹く。以前に人気コンテンツ「エキサイトブックス」を手がけており、「エキサイトレビュー」の編集を担うアライユキコ氏と、プロデューサーの藤井麻男氏に、立ち上げに至ったいきさつや狙いについて伺った。
なぜ「レビュー」か?
――「エキサイトレビュー」の企画は、どのように立ち上がったのかお教えいただけますか?
藤井麻男氏(以下、藤井氏)■Webのニュースサイトには、「Yahoo!ニュース」という圧倒的に大きい存在がありまして、その他にもポータル系では「livedoorニュース」、「MSN産経ニュース」、あるいは新聞社系のものなど、実に数多くのWebサイトがひしめき合っています。そんな中で我々の
「エキサイトニュース」をどうやって差別化していくか、というのが課題としてあります。エキサイトニュースでは、
「Excite Bitコネタ」、
「エキニュー恋愛総研」といったコラム的な内容のコンテンツを自社で作ったり、
「世界びっくりニュース」という、英語のコンテンツを自社で翻訳して掲載する取り組みをしています。こういった自社のオリジナルコンテンツが好評だったこともあり、さらに新しいオリジナルメディアを作れないかと考えまして、この度、「エキサイトレビュー」をスタートさせました。
――なぜ、“レビュー”だったのですか?
藤井氏■今後、さまざまなコンテンツがオンライン上で流通していくと、「レビューサイト」というものが大きな力を持つようになるのではないかと考えています。例えばすでにオンライン上での流通が盛んなiPhoneのアプリだと、大手のレビューサイトで紹介されると、そこをきっかけに売上が大きく変わったりします。我々エキサイトもiPhoneアプリを作っておりますので、そこらへんは身をもって実感しています。
――なるほど。このタイミングで始められたことに、何か理由や狙いはあったんでしょうか?
藤井氏■カテゴリに「アプリ」や「電子書籍」があることからもおわかりいただけるように、やはりiPadや電子書籍の盛り上がりを予期して、という部分は少なからずあったと思います。
――ちなみに、企画書はいつ頃出されたんですか?
藤井氏■4月からの今期が始まる、ちょっと前くらいですね。
――だいたい3~4か月で実を結んだってことですから、かなりスピーディーですよね。
藤井氏■やはりそこはインターネットメディアの利点でしょうね。あとは、エキサイト自体がわりと現場に権限を与えていってスピーディーにやっていこうという方針でもあるので。
アライユキコ氏(以下、アライ氏)■私がお話をいただいたのが、確か5月くらいでした。で、その月のうちにある程度試案を出しましょうっていうことになって。
藤井氏■一応、概要は固まっていたんですが、人手の問題もあり、なかなか社内で編集をすべて担うことは難しかったんです。そこで、以前
「エキサイトブックス」をお願いしていたアライさんにやっていただけないかなと、お声をかけさせていただきました。
アライ氏■「エキサイトブックス」は2006年くらいまででしたから、それ以来ですので、エキサイトさんのお仕事をするのはけっこう久し振りです。