世界最強のEMS、Foxconnがアップル躍進に合わせて2011年に全世界売上の5割へ--iSuppli調査

　米調査会社のiSuppliは27日、EMS（受託製造サービス）市場調査結果を発表した。

　調査結果によれば、2009年から2010年の前年同期比売上成長率で、台湾の「Hon Hai Precision Industry（鴻海精密工業）」が手がけるFoxconn（フォックスコン）が、2位のシンガポールFlextronics（フレクストロニクス）を大きく引き離す結果となった。

　鴻海精密工業は、世界最強のEMSと呼ばれ、インテルやAMDのマザーボード、デルやHPのPC、ソニーのブラビアなどの生産も手がけていると言われる。アップルのiPhoneやiPadの製造も手がけており、アップルの躍進と呼応する形で2010年第1四半期の売上高は171億ドル（約1兆5,000億円）と、前年同期比で54.1％の急成長を遂げた。

　iSuppliではiPadやiPhoneの出荷台数が2011年にはそれぞれ3650万台と5350万台に達するとみており、その躍進に合わせて、2009年44.2％だったFoxconnのシェアは、2011年には50％を超えることになると見ているという。