全国農業協同組合連合会（以下、JA全農）と出光興産（以下、出光）は、国内石油製品の物流効率化や環境対応型ビジネスについて戦略的アライアンスの検討開始を発表した。

　国内石油製品の需要減退を背景に、事業全体の運営効率化を行うため、両者で事業の共同化、効率化について検討をすることに合意。両者は、互いに国内における最大の取引先であるという。今回戦略的アライアンスを実施することにより、物流の効率化に加え、販売、出光のアグリバイオ事業、CO2削減など環境対応に関する取り組みについても効果を発揮できると判断し、検討を開始している。

　具体的な検討内容としては、全農が所有する石油基地/出光が所有する油槽所の相互利用拡大と運営効率化の検討、陸上輸送業務全般の共同化と効率化の検討、サービスステーション販売網有効活用など販売基盤強化に向けた取り組みの検討、施設園芸用バイオマス代替燃料の検討など環境対応型ビジネスに関する取り組みが挙げられている。

　なお、両者のブランドは現状どおり維持される。