米ファンド、ＳＢＩ北尾氏ら提案＝取締役１２人、フジ経営陣に対抗

米投資ファンドのダルトン・インベストメンツは１６日、フジテレビの親会社フジ・メディア・ホールディングス（ＨＤ）が６月に開く株主総会で、取締役候補を提案すると発表した。候補はＳＢＩＨＤの北尾吉孝会長兼社長ら１２人。元タレント中居正広氏による性加害問題への対応で信頼を失ったフジの経営刷新は、現経営陣が先月発表した取締役選任案では不十分だと判断した。

ダルトンは、フジＨＤ株の７％超を保有する大株主。経営の主導権獲得に向け、株主にそれぞれ取締役選任案への賛同を求める議決権争奪戦に発展しそうだ。

ダルトンが１６日、フジＨＤに送った書簡を公表した。北尾氏以外の候補は、旧ジャニーズ事務所のタレントを引き継いだ「ＳＴＡＲＴＯ

ＥＮＴＥＲＴＡＩＮＭＥＮＴ」の福田淳最高経営責任者や元フジアナウンサーの坂野尚子氏、液晶パネル大手ジャパンディスプレイの菊岡稔元社長ら。ダルトンからも２人が加わる。

【時事通信社】 〔写真説明〕記者会見するＳＢＩホールディングスの北尾吉孝会長兼社長＝２０２４年１１月、東京都港区