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- 2010/02/15 掲載
関西流ベタベタIT商法の挑戦60~マイレージ、マイライフに学ぶ人情リストラのすすめ(2/2)
リストラは離婚と同じ
景気の低迷で業績が悪化する会社が多い中、もはやリストラは避けては通れない。毎月の人件費を少しでも削減したいというのが経営者の本音だろう。私自身も会社を経営しているのでその気持ちは痛いほど分かる。実際、事業の見直しで一昨年、社員をクビにした。でも、安易な解雇はしなかった。経営状況を開示して、このままでは共倒れになることを話し、経営者としての手腕のなさを詫びた。納得の上、本人の意向もあり、解雇扱いで辞めてもらったが、このリストラには相当の労力とエネルギーを費やした。それでもやり尽くせてないという感は否めない。
リストラ宣告を受けることは社員にとっては生活がかかっている以上、ナーバスな問題である。だから、慎重に扱わなければならないし、ましてやマニュアルに頼るようなことがあってはならないのである。マニュアルに沿って一辺倒に社員を切り捨てているようでは、前述のようなしっぺ返しを食らい、膨大なリスクを背負ってしまうことになりかねない。
社員は労働者である前にそれぞれ感情を持った人間なのである。だから、採用したときと同じようにリストラにも細心の注意を払い、一人ひとりの心の声に耳を傾け、人生に寄り添う覚悟が求められる。このことは結婚より離婚の方が難しいことを思い浮かべてもらえば分かりやすいかも知れない。
「あれだけ愛していると言ったから結婚したのに、あれはウソだったの!」といった心の叫びを聞き取れなければとうてい離婚はできない。スタートでボタンを掛け違えると交渉は長引き、お互いの人生に大きな損失をもたらす。
同じように「働いて欲しいというから就職したのに、あれはウソだったの!」という声がキャッチできなければリストラは難しい。何度も言って恐縮だが、訴訟や団体交渉、ましてやマスコミリークなどに発展してしまえば大きな損失を被ってしまう。これは労働者側にも言えることで、その間は精神的にも経済的にも追い込まれ、健康を害したり、家族の崩壊や最悪の場合は自殺という結果になってしまう危険を孕んでいる。
リストラという重い問題を乗り越えて、お互いにハッピーエンドを迎えるにはどうすれば良いのか。その答えはライアンの行動の中にある。マニュアルに頼らない、泥臭い、相手の心の中に踏み込んでいく勇気と人情に裏打ちされた行動。これこそがリストラ宣告人に求められるスキルなのである。 世知辛い冷え込んだ世の中だからこそ、暖かい血の通ったリストラが求められているのである。
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