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- 2009/04/14 掲載
「クラウドでセキュリティ対策を一元管理する」Panda Security CEO Juan Santana氏(4/4)
今後、Security as a Serviceは拡大
──日本ではSaaSによるセキュリティ対策というのが浸透していません。この点はどのようにお考えですか?ご指摘のように日本はセキュリティボックスやアプライアンス製品が強いマーケットです。しかし、PMOPは現在着実にユーザー数も増やしています。1度お使いいただくと分かるのですが、ハードウェアの管理も一切ないので非常に導入が容易です。お試しいただいた方の導入率が高いことから、その点には我々も自信を持っています。
日本でこうしたSaaS型のセキュリティ市場はまだまだ未開拓ですが、その分チャンスも多いと考えています。簡単な管理と少ない投資で包括的なセキュリティ対策が得られることをもっと浸透させるつもりです。
──Security as a Serviceというスタイルはどれくらいの年数で浸透していくと思いますか。
あと何年でこれが主流になるとは予想しにくいですが、たとえば、日本の音楽市場において、CDセールスとダウンロード販売の関係の推移をみれば、予想が付くのではないかと思います。グローバルでは、音楽は楽曲ごとにダウンロードするスタイルが広がっています。おそらく、これと同じような動きが、セキュリティサービスにも起こるのではないかと思っています。
──コンシュマー向けのセキュリティソフトが変わっていくということでしょうか?
コンシューマ向けのセキュリティソフトがすべてSecurity as a Serviceになるとは現状考えにくいでしょう。PMOP自体は、中堅中小企業向けに軸足を置いたサービスとなっています。しかし、PMOPは個人PCと会社のデスクトップPCを特段区別していません。たとえば、小規模な企業であれば、会社だけでなく自宅のPCも同じように管理したいというニーズもあるはずです。
実際、私を始め、多くの役員や従業員がPMOPを個人PCの保護に利用しています。設定は簡単だし、端末側のエージェントソフトも軽いので、他のアプリケーションへの影響もあまり意識しません。非常に快適です。とにかく1度、実際に導入してみていただきたいと思いますね。
(聞き手・構成:編集部 松尾 執筆:中尾真二)
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