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- 2009/04/14 掲載
「クラウドでセキュリティ対策を一元管理する」Panda Security CEO Juan Santana氏(3/4)
──セキュリティ分野では、SaaS型のサービスの信頼性に不安を持つ層もあるようですが。
確かに、SaaS型のサービスにおいて、特にSLA(Service Level Agreement)は重要な要素だと思います。わが社のサービスは、稼働率で99.5%以上と、セールスフォースのそれと同程度の信頼性を維持しています。また、メモリプロセスの監視やマルウェア情報のPandaLabsとのやり取りなどのために、クライアントにはエージェントソフトがインストールされます。これは、ネットワークのコネクションが切れたり、万が一サーバー側に障害が起きたとしても自律的に動作し、一定のプロテクションを提供してくれます。
結果的に、SaaS型だからといって稼働率や信頼性が低いとは考えていませんが、その一方で警察、政府機関、軍などクラウドサービスがなじまないニーズも確かに存在します。このような顧客に対してはオンプレミスでのシステム構築や製品販売を展開しています。
ただし、そのような組織でもPMOPの導入事例がないわけではありません。たとえば、英国保健省傘下の国民保健機関(NHS)、「sage」という北米でERPシステムを提供する大企業、スペイン第2位の電力会社などでは、PMOPが利用されています。政府機関や重要インフラ事業者でも導入されているサービスなのです。フランスでは1企業で2,800クライアントというPMOPの契約実績もあります。PMOPの平均契約クライアント数は20~25程度なので、これはかなり大規模な導入事例といるでしょう。
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