- 2009/03/11 掲載
【市場調査】「銀行」「組立製造」「通信/メディア」業界におけるIT投資が大きく減少
修正予測の結果によると、2009年の国内IT市場規模は12兆3,788億円、前年比成長率はマイナス1.7%。国内IT市場の前年比成長率がマイナスに転じるのは、2003年以来6年ぶりのことになるという。先の調査ではプラス成長を予測していた。
産業分野別に見た2009年のIT投資前年比成長率は、業務効率化や情報基盤整備に関連したIT投資が行われている「運輸/運輸サービス」「医療」「一般サービス/その他」などの業種を除き、多くの産業でマイナスになるという。特に、今まで国内のIT投資を牽引してきた「銀行」「組立製造」「通信/メディア」をはじめ「証券/その他金融」「卸売」「建設/土木」といった業界におけるIT投資は、大きくマイナス成長になると予測。「消費者」の2009年前年比成長率は、マイナスになると見込んでいるが、「5万円PC」などに代表される低価格パソコンの販売が好調のため、2008年11月の予測からマイナス幅が縮小しているという。
IDC JapanのITスペンディング シニアマーケットアナリストである内海 美徳氏は「国内景気の低迷は企業業績を直撃しており、今後ますます企業のIT投資に対する見直しが増えると予測される」と指摘。ITベンダーの、商品やソリューション、体制などを早急に再構築するよう警鐘を鳴らした。
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