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  • 2025/03/07 掲載

Copilot Studio徹底解説、簡単すぎるエージェント作成&社内活用法

連載:Copilot for Microsoft 365で変わる仕事術

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前回までの連載では、Copilot Chatで作成するCopilotエージェントや、SharePointサイトに付け足すことができるSharePointエージェントを紹介してきました。これらのエージェントは、それぞれのユーザーが自身の業務に合わせて気軽に作成できるものでした。しかし、エージェントの活用が進むにつれ、「もっと全社的に共有したい」「エージェントを一元管理したい」といったニーズが生まれています。そんな時に活躍するのが「Copilot Studio」です。本稿では、Copilot Studioのエージェントの特徴や、さらには、業務効率化に大きな影響を与える可能性を秘めた「自律型エージェント」について紹介します。
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自律型エージェントとは?(次ページで詳しく解説します)
(出典:筆者提供)

簡単すぎる「エージェントの作成方法」

 Microsoft 365 Copilotライセンスを有するユーザーは、Copilot Studioを利用したCopilotエージェントを作成することができます。作成方法も簡単で、エージェントをアシストしてくれるCopilotと会話をしながら設定を行ったり、エージェントに対する指示文を直接書いて設定を行ったりすることができます。

 ほかにも、エージェントが参照すべきナレッジとして、SharePointサイトやそこに保存されたファイルを指定することもできます。こうした作成方法は、Copilot ChatでCopilotエージェントを作成するときと同じです。

 エージェントを作成するための特別な知識が必要ないというのは、ユーザーにとっての大きなメリットでしょう。

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エージェントの作成方法には、Copilot Chat同様にチャットで作成する方法と構成を直接設定する方法の2つがある
(出典:筆者提供)

Copilot Studioならではのエージェントの違い

 Copilot Studioならではの違いが出てくるのは、作成したエージェントを社内で共有するときです。

 たとえば、自分たちの部署に対してよくある質問に回答してくれるエージェントを作成した場合、そのエージェントを全社員に公開するにはIT部門など管理者の承認が必要となります。これによって、何か不適切な用途のエージェントが社内に広まってしまうことを防ぎ、どのようなエージェントが社内で共有されているかを一元管理することができます。

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Copilot Studioで作成したエージェントを社内で共有するには、管理者の承認が必要
(出典:筆者提供)

 このようにしてエージェントを公開する方法は、ユーザーにとってもメリットがあります。それは、社内で共有されているエージェントが、アプリカタログのような形で一覧化され、探すことができるようになる点です。ユーザーは、ここから自分の業務に必要なエージェントを探し出し、それを自由にインストールして利用することができます。

Copilot Studioによる社内コミュニケーションの活性化

 従業員がCopilot ChatでCopilotエージェントを作成し、それを身近な人に口コミなどで共有したものが、いつしか社内に広まり多くの従業員に使われるようになるかもしれません。そうしたエージェントを、Copilot Studioを利用して作成したCopilot エージェントとして作り直し、社内のアプリカタログに登録しておくことで、より多くの従業員が利用できるようになります。

 そうした場合でも、エージェントの設定はテキストで行う指示が主なので、作り変える手間もさほど要しないというのがうれしい点です。

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今後は、従業員が作成した有益なエージェントを見つけ出し、全社で活用できるような施策が必要
(出典:筆者提供)

 ただし現状では、Copilot Chatで作成されたCopilotエージェントを一元的に分析できる機能が提供されておらず、よく利用されているエージェントを探し出すことが難しくなっています。

 こうした利用状況の分析については、Microsoft Ignite 2024で発表されたCopilot Analyticsなどで見えてくるようになるのかもしれません。引き続きマイクロソフトには、このあたりの機能の拡充も期待したいところです。

 Copilot Studioで作成できるエージェントは、これまで紹介してきたようなチャット型のものだけではありません。現在マイクロソフトが開発を進めている、「自律型エージェント」を作成することもできます。 【次ページ】業務効率化の救世主「自律型エージェント」とは
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