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- 2007/10/10 掲載
【連載】社内で導入するための実践「1枚企画書」講座(1)いまなぜ「1枚企画書」がもてはやされるのか
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6枚からなる企画書の例
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もちろん、こうしたテキスト主体の形式や、最初から最後まで順番に見せる見せ方(方法)自体、何ら問題になるものではありません。
ただ昨今、プレゼンを1枚の企画書で行おうという傾向が強まっています。その理由は、いくつか考えられますが、簡潔明瞭に自分の言いたいことを表現し、それをできるだけ短時間で伝えるべきである、という昨今の「スピード企画」「スピード決裁」の風潮に応えたものだというのが一番の理由だと思います。
提案を行おうというクライアントに対して、「御社にいま必要なことは、これです」と言って、差し出されるものがたった1枚で言い尽くされていたとしたら、それに勝るものはありません。つまるところ、企画というのは「簡潔に言って、こういうことだ」ということを直言するためにあります。長々と説明して、やっと説得できた、というのは企画提案の場合、ほとんどないといっても過言ではないでしょう(これは後述します)。
全体像を見せられる
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複数枚の企画書をそのまま1枚にまとめた例 |
これが「1枚企画書」のメリットです。要するに、1枚で、その企画の「全体像が見せられる」というのが最大の特長なのです。
企画というのは、完成するまでに思考を深めて、提案するに足る内容にまで高めていかなければなりません。そして企画書というステージでは、その全体像がどのようなものであるかをできるだけ簡潔に解き明かされていなければなりません。
しかし、企画の初心者が陥りやすい点はここにあります。
ものすごく時間をかけて多くのことを考えたのだから、それをそのまま紙に書いて「これだけのことを考えました」とすべてを示そうとするのです。「全体像を示す」ということと「すべてを見せる」ということとは似ているようで、まったく異なることです。
企画書とは、考えに考え抜いた思考の道筋や苦労の跡を見せるものではありません。相手にとって、どれだけメリットがあるかをわかりやすく示す場であり、その場合、「わかりやすい」というのは、理屈が「目に見えるように」わかる、ということを意味します。つまり、全体像を「形として」見わたせるものがすぐれた企画書なのです。
「1枚企画書」は、見た瞬間、考えた結果が何となくわかります。この「何となくわかる」ということが企画書では意外に大切なことなのです。それは、「1枚企画書」の全体イメージが、そのまま企画内容理解への導入部として機能しているからです。
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