• 2007/01/26 掲載

【ストレージ市場調査】 内部統制強化で、ストレージ市場は成長拡大

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IDC Japanは、国内ストレージソフトウェア市場の2006年上期の市場規模と、2010年までの予測を発表した。

・2010年までの年間平均成長率は10.4%
・2006年上半期の国内ストレージソフトウェアの市場規模は345億円(前年同期比9.2%増)
・コンプライアンス、リスク管理などへの意識向上によりデータ保護を中心とした製品分野の成長が継続

   IDC Japanが発表した調査結果によると、2006年上期の国内ストレージソフトウェアの市場規模は345億3,000万円、前年同期比9.2%増だった。IDC Japanでは、今後、同市場が2010年までの年間平均10.4%の成長率で拡大すると予測している。

 2006年上期の全体の成長率はやや低下した。要因としては、一部のベンダーでハイエンドストレージとそれにともなう高機能ソフトウェアの出荷が不調だったこと、ストレージ管理系製品分野での伸びが鈍いことが挙げられる。一方、CSR(企業の社会的責任)、内部統制、リスク管理など、企業は確実にデータ保全が要求される方向に向かっており、データの管理・運用の課題を解決するために、ソフトウェアを活用する動きは継続している。

 そういったことから今後も、ディスクストレージの出荷容量はハイペースで増加を続け、運用の効率化はますます重要性を増していくという。一方、データ保護ソフトウェアに比べて低成長のストレージ管理系ソフトウェアも、大企業や上場企業を中心に投資が拡大すると予測している。また、データ保全に関して、改竄防止、長期保存とデータ・アクセス性の確保など新たな要件が出てくることもストレージソフトウェア市場の拡大を促進する一因とみている。

 IDC Japanストレージシステムズ リサーチマネージャーの鈴木 康介氏は次のように分析している。
 「上場企業を中心に内部統制が見直される中で、ストレージインフラの信頼性や可用性に対する要求レベルは高度化する傾向にある。企業内データの増加が続く中で、運用コストを抑えながらストレージインフラの堅牢性を高めていくには、標準化を見据えた計画的なソフトウェア導入が必要である」。

【市場調査】ストレージ
国内ストレージソフトウェア市場売上推移、2004年~2010年

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