- 2006/12/12 掲載
ストレージの容量は2010年まで年率50%以上増え続ける--内部統制、BCMなどが牽引
・2005年から2010年の年間平均成長は金額で0.5%、出荷する容量ベースで57.1% ・コンプライアンス、セキュリティ、事業継続性が成長エンジンに ・金額ベースで、SANは12.3%、NASは14.7%の年間平均成長率を予測 |
IDC Japanは12月12日、国内ディスクストレージシステム市場の2005年から2010年までの年間平均成長率を発表した。発表によると売上ベースで0.5%、出荷容量ベースで57.1%の増加を予測している。
2006年上半期の国内ディスクストレージシステムは、売上が1,418億8,100万円で前年同期比2.0%増、出荷容量が93PBで同48.8%増だった。売上は2005年下半期から2期連続でのプラス成長となっている。
2006年上半期に売上がプラス成長に転じた原因について、システム価格500万円未満のオープンシステム向け外付型ローエンド製品が前年同期比11.8%増となった点と、これまで減少を続けてきたメインフレームディスクストレージシステムが官公庁向けの大型特需などで同2.3%増となった点が寄与していると分析。
一方、オープンシステム向けの外付型ハイエンド製品(3,000万円以上)とミッドレンジ製品(500万円~3,000万円未満)は売上ではともに前年同期比割れとなった。
接続環境別に見るとSANとNASを合せたネットワークストレージの売上が前年同期比5.8%増となっている。特に、NASの売上は同12.3%増と高い成長を記録。NASの高成長の背景には急増している非構造型データに対する管理ニーズの拡大があるという。
接続環境別で見ると、高い成長が期待されるのはネットワークストレージの分野だと指摘。ストレージ管理環境が抱える分散化や複雑化といった課題を解消し、管理環境の簡素化を実現するためには、ネットワークストレージによるストレージ統合がより重要になる。IDCでは2010年までのネットワークストレージ売上のCAGRをファブリックSAN(ファイバーチャネルSANとiSCSI‐SAN)で12.3%、NASで14.7%と予測している。
IDCでは2010年の国内ディスクストレージシステム市場は、売上で2,921億8,900万円、出荷容量で1,377PBに達すると予測。
この背景について、メール、Web、画像データなどの非構造型データの急増が見込まれる点、法規制や内部統制の強化に対応した業務データの長期保存の拡大需要、データ保護や事業継続性の確保を目的とした複製データの増加を挙げている。
IDC Japanのストレージ/サーバーグループディレクターの森山正秋氏は、「国内ディスクストレージシステム市場を安定成長させていくためには、コンプライアンス、セキュリティ、事業継続性に関わるソリューションを成長エンジンとして育成していくことが重要」と語る。
Source: IDC Japan, 12/2006 |
国内ディスクストレージシステムの売上、出荷容量予測(外付型+内蔵型)、2005年~2010年
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