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  • 2023/12/18 掲載

Slackの「あのマーク」が超重要?部下の状態把握に役立つ「意外すぎる」指標とは

連載:管理職向けデータ分析実践術

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部署・チームの業務生産性に直結する、組織メンバーのコンディション。顔色から何となく推察できても、より詳しくメンバーの状態を把握して組織活性化や生産性向上につなげたい、と考えている管理職の方々も多いのではないでしょうか。実は、アンケート不要で一瞬でデータを取れる項目からでもメンバーのコンディションを把握することができるのです。効率的かつ簡単なコンディション把握の方法について解説します。
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組織メンバーのコンデイション変化を把握するためにはどのような点に着目すればよいのだろうか(後ほど詳しく解説します)

欠勤数だけじゃない「確認必須」の項目とは

 組織コンディションや部下の感情を把握する手段として、毎日1問+毎月1問のシンプルアンケートを実施する方法があります

 ただもちろん、この毎日1問+毎月1問アンケートによる現状把握は万能ではありません。

 アンケートは直接的に、感情・気持ち・意見などを把握できる方法ですが、回答者が本音を回答してくれなければ精度の高い現状把握はできないからです。また、そもそもアンケートへ回答してくれない人もいます。

 現場によく足を運んでいる人・上司やメンバーと頻繁にコミュニケーションを取っている人であれば、アンケート結果や数字などなくても、自分の肌感で事業や組織のコンディションはだいたい分かる、と考えるかもしれません。私は現場感や肌感なども非常に重要だと思っているので、それらに頼ることを否定はしません。

 ただ、現場や人の状態が表れやすい数字を知っておくだけで、現場感や肌感の精度も向上します。

 現場感や肌感は経験の積み重ねによって養われるものですが、数字はそれらの価値をおとしめるものではなく、相乗効果を発揮して価値を高めるものです。今回は、特に管理職の方が知っておきたい、人や組織の状態が表れやすい代表的な数字とその数字から何を解釈できるかについて紹介したいと思います。

 まず最初は、正確な数字が取りやすく、かつモニタリング必須な数字をご紹介します。ここで該当するのは下記の6つです。

モニタリング必須な数字
  • 労働時間
  • 有給取得日数と取得ペース
  • 欠勤数
  • 遅刻数/早退数
  • ミーティング件数
  • 定期健康診断の結果

 人や組織の状態が表れやすい数値としてまずチェックすべきは、皆さんもよく耳にする「労働時間」です。労働時間は、業務負荷をチェックするために活用する事が多いものですが、業務内容やミッションが大きく変わっていないにも関わらず、労働時間が大きく増減していたら、状態が変わっているサインです。

 たとえば、労働時間が増えていれば何らかのトラブルやコンフリクトの発生が予想できますし、減っていれば業務が一段落している・生産性が大きく高まっている・プライベートが充実し始めたなどが予想できます。

 そんな労働時間と同様に確認しておくべき数字の代表例が「有給取得数や取得ペース」です。この数字は、仕事やプライベートの状態・仕事への価値観を現しやすい数字です。勤怠システムから直接確認する事ができると思いますが、Excelでメンバーの有給取得数や取得ペースを集計表にまとめても良いと思います。特に、取得数や取得ペースに「変化」が出始めたら、仕事や会社への価値観がほぼ確実に変わっています。早めに面談を設定し、状況把握を行います。

ミーティング件数が重要な意外な理由

 釈迦に説法ではあるかと思いますが、勤怠関連では、「欠勤数」も確認しておきましょう。この数字が増え始めたらメンバーのコンディションは心身ともに危険な状態です。人事や労務など専門部門に相談しながら、迅速かつ適切なフォローアップが必須です。

 欠勤数と併せて、「遅刻数/早退数」も重要です。労働時間と同様に、仕事やプライベートの状態を現しやすい数字です。この数字が増え始めたら、メンバーのコンディションは心身ともに黄色信号。すぐにフォローアップが必要です。

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遅刻数・早退数はコンディションを図る1つの指標だ
(Photo/Shutterstock.com)

 業務関連の数字では、「ミーティング件数」を確認しておきましょう。ミーティングは多すぎれば疲弊につながりますが、週に1~2回しかミーティング(ほかの人と話し合う機会)がないのも精神衛生上はよくありません。孤独感を深める要因になります。適度なミーティングは発生する業務内容・アサインメントになっているかを確認するためにも、ミーティング件数は数値化して把握しておきましょう。

 業務外では、「定期健康診断の結果」も重要です。デリケートな情報ではありますが、身体の状態を最もよく表している数字です。健康習慣を自分だけで身につけるのは難しいもの。ある程度強制力があった方が、健康増進活動は定着します。会社の上司や同僚と可能な範囲で健康診断結果を見せ合い、お互いの健康習慣をサポートし合う。そんなアクションがあっても良いと思います。 【次ページ】slackで着目すべき「あのマーク」とは
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