- 2006/08/25 掲載
【三越事例】全国9店舗で電子タグ在庫管理システムを導入
全国9店舗でプレミアムジーンズの在庫管理と売上動向管理を実施
百貨店業界のアパレル商品で初のRFID
RFIDによる在庫管理が広がりを見せている。本サイトでも紹介したとおり、あきんどスシローや、西村ときわ法律事務所はすでにRFIDを活用し、その効果を発揮している。写真1)携帯電話型モバイル端末 |
導入店舗は、日本橋本店、銀座店、札幌店、仙台店、名古屋栄店、高松店、松山店、福岡店のニューヨークランウェイ、そして新潟店のインポートデニム売場の9店舗になる。
9月1日より、日本橋本店・仙台店のニューヨークランウェイを皮切りに導入し、その後、他の店舗に順次導入していくという。導入対象は、19ブランドで約50,000着を予定している。1店舗あたり約5000着になるという
百貨店業界でアパレル商品に電子タグを本格的に導入するのは、これが初めての試みとなる。
三越では、すでにRFIDを全国7店舗の婦人靴売場において導入している。今回のアパレル商品で、2アイテム目の活用例となる。
システムの全体像
今回導入するシステムは、銀座店のニューヨークランウェイ(三越が自主運営するインポートカジュアルのセレクトショップ)において、本年1月31日~2月13日まで実施した、経済産業省平成17年度電子タグ実証実験「日本版フューチャーストア・プロジェクト」(未来型店舗サービス実現のための電子タグ実証実験)にて検証した一部のシステムを実用化したものである。実験では、期間中のプレミアムジーンズの売上高が15.8%増となったのをはじめ、電子タグによる在庫管理が、業務の効率化と顧客サービスの向上の両面で成果を上げたことから、今回の実導入に至ったという。
電子タグのついたデニム |
次に、販売員用のパソコン端末に、売上、納品、納品消化率、在庫の他、携帯電話型モバイル端末で登録した試着回数などを集計する画面機能を搭載、売上動向分析や補充発注、潜在需要予測に活用ができる。
そして、最後に百貨店事業本部のバイヤーは全国9店舗の売上動向・在庫状況を一覧することが可能。セントラルバイイングの効率化に生かしていくという。
今後は、2007年上期を目途に、ニューヨークランウェイ内の他のアイテムなどに電子タグ活用範囲の拡大を予定している。
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