Preferred Networks 代表取締役社長 西川 徹
1982年11月19日、東京都生まれ。2005年、IPA未踏ソフトウェア創造事業にて1テーマ採択。2006年、第30回ACM/ICPC世界大会19位。同年、Preferred Infrastructureを創業。2007年、東京大学大学院 情報理工学系研究科 修士課程 修了。2013年、情報処理学会ソフトウェアジャパンアワード受賞。2014年3月、Preferred Networksを設立、代表取締役社長に就任、現職。声優で歌手の水樹奈々さんの大ファン。
2020年3月、『Learn or Die 死ぬ気で学べ ~プリファードネットワークスの挑戦~』を、副社長の岡野原大輔との共著で上梓。タイトルのLearn or Dieはプリファード・ネットワークス(PFN)の行動規範「PFN Values」の1つ。「PFNが挑戦する分野は変化の大きな分野であり、その中で最先端であり続けるためには、学ぶことが唯一の方法。未来を切り拓くために学び続けなくてはならない」という思いが込められている。
日本有数の技術者集団、プリファードネットワークス(PFN)。人工知能(AI)領域の「深層学習」をキーテクノロジーに、トヨタやファナックとも協業して社会課題の解決に挑んでいる。だが、PFNは前身である「Preferred Infrastructure(PFI)」の創業当初から深層学習に軸を置いていたわけではない。検索エンジン/レコメンデーションエンジン開発から、葛藤を経てこの技術にかけたのだ。その意思決定の決め手は、「面白いことをやらないなら生きている意味がない」という強い思いだった。『Learn or Die 死ぬ気で学べ プリファードネットワークスの挑戦』(KADOKAWA刊)を上梓した同社代表・西川徹氏が当時を振り返る。