- 2025/04/01 掲載
財新・中国製造業PMI、3月は4カ月ぶり高水準 輸出好調
[北京 1日 ロイター] - 財新/S&Pグローバルが1日発表した3月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.2と前月の50.8から上昇し、4カ月ぶりの高水準となった。市場予想の51.1も上回った。
需要が増加したほか、輸出受注も好調だった。ただ、米国との貿易摩擦の激化で見通しは不透明になっている。
PMIは50が景況拡大・悪化の分かれ目となる。
中国国家統計局が前日発表した3月の製造業PMIも50.5と、1年ぶりの高水準となっていた。
財新の3月製造業PMIは、輸出受注が11カ月ぶりのペースで増加するなど、新規受注の加速が追い風となった。アナリストは輸出の急増について、関税引き上げに備える米国の輸入業者による駆け込み需要も背景にあるとしている。
3月は雇用も改善の兆しを示し、製造業者が2023年8月以来初めて雇用を増やした。
ただ、財新智庫のシニアエコノミスト、王哲氏は「国内の有効需要が不十分で、市場参加者の楽観度も弱いため、雇用市場は比較的低迷したままで、デフレ圧力が続いている」と述べた。
貿易戦争も景気を悪化させる恐れがある。トランプ米大統領は1月以降、中国製品に計20%の追加関税を課し、今週には「相互関税」も発表する見通しだ。
投入コストは6カ月ぶりに低下し、産出価格は4カ月連続で低下した。
企業は需要増に対応して原材料の在庫を増やした。ただ、海外の不確実性に対する警戒を反映し、製造業者の信頼感は前月からやや悪化した。
前出の王氏は「25年は外部環境がますます厳しく複雑になるにつれ、中国のマクロ経済政策がより積極的かつ断固としたものになる必要があり、持続的な景気回復を支えるための措置をできるだけ早期に実施すべきだ」と述べた。
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