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- 2019/02/07 掲載
働き方改革でみんなつまずく「テレワーク」「自動化」、両方とも解決する秘策とは?
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働き方改革でみんながつまずく「2つの課題」
多くの企業の働き方改革の取り組みを見ていくと、大きく2つの流れがある。1つは「テレワークの実現」。既存のオフィスに縛られず、社外のサテライトオフィス、自宅などで業務できる環境を整備することは、働き方改革の実現に不可欠だ。
もう1つが「業務の自動化・省力化」だ。少子高齢化に伴う労働力不足の深刻化を受けて、会計や総務・人事などの間接業務をできるだけ自動化・省力化し、コストを削減するとともに企業全体の生産性を上げることがその目的だ。
ただし、この両方の取り組みに成功している企業は多くはない。それぞれに、乗り越えるべき課題が多いからだ。
まず、テレワークの実現では、最有力ソリューションである「VDI(仮想デスクトップインフラ)」が限定的である。その最大の課題は「コスト」だ。サーバ側にハイパーバイザが必要となり、開発期間もかかるVDIは、高コストになりがちだ。このため、特に中堅・中小企業では、見積もり段階で断念する企業が少なくない。
業務の自動化・省力化では「RPA(Robotic Process Automation)の課題」が指摘されている。RPAの稼働中は人間がPCを使えない。また、RPA専用のPCを用意しても、PCの管理が課題になる。さらに、RPAのコストが高いことも導入の障壁となっている。RPAが急速に普及しつつあるだけに、実際に導入して初めて課題に直面する企業が増えている。
この2つの課題を解決するには、どうすればよいのだろうか。一見すると、それぞれまったく別のソリューションが必要に思える。ところが、両方を同時に解決できる方法が存在する。
VDIの1/2のコスト、1/3の開発期間でテレワークを実現できる
VDIの専業ベンダーとして知られるアセンテックは、「リモートPCアレイ100」を2016年10月にリリースした。リモートPCアレイ100は、VDIよりも低コストで仮想デスクトップを実現する目的で、アセンテックと台湾に本社を置くAtrust Computerが共同開発した製品だ。アセンテック 取締役副社長 松浦崇 氏は、リモートPCアレイ100について次のように説明する。コストはもちろん、シンプルな仕組みと容易な管理が高く評価され、発売以来約70社10000ユーザー以上が製品を導入している。アセンテックでは2019年1月、同じ1Uの筐体内のカートリッジを30個に増やして集約率を高めた「リモートPCアレイ200」をリリースした。
リモートPCアレイ200は、顧客からの「さらに集約率を高めてほしい」という要望に応えた製品。その開発にあたったAtrust Computerの創立者でCEOを務めるHT Cho氏は、次のように説明する。
リモートPCアレイ200には、専用の管理ツールも標準搭載されている。管理者は、このツールを使って個々のカートリッジ(物理PC)のオン/オフ、OSの再起動などができる。
ユーザーの切実なニーズから誕生したRPA専用製品
リモートPCアレイ200と同時にリリースされたのが「リモートPCアレイ50」だ。これは、5台のカートリッジを小型PCに集約した製品だ。そして、前述したRPAの課題を解決するものである。リモートPCアレイ50は、縦型のスリムPCのような筐体にカートリッジを5台集約した製品である。一見すると、仮想デスクトップ5台分を提供する製品のように思えるが、その用途はRPA専用だ。その誕生のきっかけとなったのは、ユーザーの要望だった。
「ここ1年でRPAが急速に普及した結果、仮想デスクトップ用のリモートPCアレイ100をRPA用に使いたいというお客さまが増えてきました。ロボットを動かすと、その間は人間がPCを利用できません。このため多くの企業では、RPA専用のPCを購入します。しかし、コストもかさみますし、複数の拠点に分散していると管理も面倒です。そこで、1つの筐体に複数の物理PCを集約したリモートPCアレイが注目されたのです」(松浦氏)
ただし、ロボットを動かすのに20台のPCは多すぎる。そこで、内蔵する物理PCを5台にしたリモートPCアレイ50をRPA専用として提供することになった。こうしたRPAでの使い方は、リモートPCアレイを開発したアセンテックでも予想していなかったという。
ユーザーの声をていねいに聞いていくと、ほかにもRPAにリモートPCアレイが求められる理由が見つかった。RPAでは、シナリオを作る環境とロボットを動かす環境は同一であることが望ましい。同一環境のカートリッジが複数用意されているリモートPCアレイは、この条件に合致する。さらにコストや運用面でもメリットがあった。
「RPAのコストは決して安くはありません。ロボットを動かす複数台のPCをリモートPCアレイに集約して台数を減らすことができれば、それだけコストを抑えられます。また、クライアント型RPAのロボットはイレギュラーなアラートなどでひんぱんに停止します。そこで、こうしたトラブルにすぐに対応できるよう、稼働環境を集約して手元に置いておきたいと考えるお客さまが多いのです」(松浦氏)
こうした現場のニーズに、リモートPCアレイ50はしっかりと応えられる。もともと仮想デスクトップ用に開発されたリモートPCアレイが、ユーザーによって「RPA用デバイス」として再発見されたのだ。
仮想デスクトップ用に70社以上が導入、今後はRPA分野での活用にも
セコムグループのBPO・ICT事業の中核を担うセコムトラストシステムズは、リスク分散を目的に、既存のVDI環境に加えてリモートPCアレイ100を385台導入し、7700台分の仮想デスクトップ環境を実現している。ちなみに、導入から2年以上が経過しているが、月間の平均故障率は0.01%以下だという。また、ネットワークの設計・保守・サポートを提供するネットケアサービスでは、既存VDI環境のパフォーマンスの課題を解決するたるためにリモートPCアレイ100を導入している。
ほかにも、コストを理由にVDIを断念していた企業が、リモートPCアレイで仮想デスクトップを実現するケースが多い。新たに30台を収容したリモートPCアレイ200がリリースされたことで、今後さらに増えるだろう。
RPAを導入・運用している企業は、RPA専用のリモートPCアレイ50が気になるところだろう。ロボットが稼働しているPCの運用やRPAの高額なソフトウェアライセンスなどに課題を感じているなら、すぐにでも検討したい製品といえる。
「働き方改革の推進には、テレワークの実現とRPAによる業務の自動化・省力化が欠かせません。リモートPCアレイ100やリモートPCアレイ200であれば、コストだけでなく開発期間も含めて、よりシンプルに仮想デスクトップ環境を実現できます。そして、リモートPCアレイ50は、RPAの運用やライセンスコストの課題を解決するのに最適な製品です」(松浦氏)
なお、アセンテックでは、リモートPCアレイの評価機も用意している。仮想デスクトップ/RPA、いずれの目的でも評価できる。また、下記の概要でセミナーも実施している。気になったら、ぜひ問い合わせてみてほしい。
日時:2019年2月20日(水)14:00~17:00(13:30受付開始)
場所:アキバプラザ 6F セミナールーム1
〒101-0022 東京都千代田区神田練塀町3
富士ソフトアキバプラザ 6F
定員:100
受講料:無料(事前登録制)
主催:Atrust Computer Corporation、アセンテック株式会社
共催:株式会社アクシオ、アルファテック・ソリューションズ株式会社
セコムトラストシステムズ株式会社、株式会社ヒスコム(五十音順)
お申し込みはこちらから:https://www.ascentech.co.jp/event/19/190220.html
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