[ロンドン ２６日 ロイター] - ビール世界最大手アンハイザー・ブッシュ・インベブ（ＡＢインベブ）が２６日発表した２０２４年第４・四半期決算は、市場予想を上回る１０．１％の増益となった。ただ、中国の販売数量は減少した。

売上高は過去最高。「コロナ」など高価格帯のビールの販売が好調だった。コスト管理も利益率の改善に寄与した。

市場予想は７．７％の増益だった。

地域別では、中南米、欧州、北米が好調で、主力の米国市場でシェアを拡大した。

ただ、中国の販売数量は１９％減少。景気低迷で高価格帯のビールの販売が打撃を受けたとみられる。

アルゼンチンの販売数量も２桁台半ばの減少を記録。高インフレで需要が減退した。

グループ全体の販売数量は１．９％減と、市場予想以上に減少した。

ビール業界ではハイネケンやカールスバーグなど好決算が相次いでいる。

ＡＢインベブは２５年通期のオーガニック営業利益を４─８％増と予想した。