- 2025/02/03 掲載
中国、金融市場や信頼感の安定が優先課題=規制当局トップ
証券監督管理委員会の呉清主席は、政府が一連の景気刺激策を打ち出した昨年9月下旬以降、規制当局は信頼回復に努めてきたと述べた。
こうした取り組みは中国を「金融大国」にし、革新的な技術を持つ企業に資本市場からの資金調達機会を創出するという習近平国家主席の目標を後押しするものになると説明した。
「世界では現在金融が大国間の戦場となっている」と指摘した。
中国の主要銘柄で構成するCSI300指数は、政府が9月下旬に金融・財政刺激策を発表して以降、20%超上昇しているが、当初の上昇分の半分以上を失った。投資家はトランプ米大統領の中国政策とそれに対する中国政府の対応を注視している。
呉氏は論文の中で、中国の資本市場の焦点は「規模の拡大」から、習主席が「新たな生産力」と名付けた人工知能(AI)やバイオサイエンス、ロボット工学などの産業の発展を優先する方針に沿って、主要技術へのより的を絞った支援へと移行したと述べた。
中国の株式市場と債券市場の規模が大きく、上場企業数も多いにもかかわらず、イノベーションに対する資金援助が十分ではないと指摘した。
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