- 2025/01/14 掲載
米国株式市場=S&Pとダウが反発、ナスダックは下落
Chuck Mikolajczak
[ニューヨーク 13日 ロイター] - 米国株式市場は、米国債利回りが高止まりする中、ナスダック総合が下落した。一方、S&P総合500種は2カ月ぶり安値から反発した。
ダウ工業株30種平均も反発。ユナイテッドヘルス・グループの上げが同指数を押し上げた。
最近の経済指標は、米経済の底堅さを示唆しており、株価を圧迫している。米連邦準備理事会(FRB)当局者の発言により、債券利回りは上昇した。S&P総合500種は過去5週間のうち4週間、週間ベースで下落した。
トランプ次期米大統領が表明している関税もインフレに対する懸念を高めている。
インガルス・アンド・スナイダーのシニア・ポートフォリオ・ストラテジスト、ティム・グリスキー氏は「インフレを巡る問題があり、一般的に利回りの上昇は債券市場にとっても株式市場にとっても良くないことだ。1月21日も近づいており、新政権がどのような行動を取るか見守るしかない」と述べた。
ユナイテッドヘルスは3.93%上昇した。バイデン政権が2026年の政府から保険会社への支払額を増やす案を発表したことを受けた。
S&P500ヘルスケアセクター指数は1.27%上昇。CVSヘルスとヒューマナは約7%上昇した。
南カリフォルニアの公益事業会社エジソン・インターナショナルは約12%下落。米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊でなお猛威を振るっている山火事を巡り、同社の設備が引火したとして訴訟を起こされたとブルームバーグが報じたことを受けた。
エネルギー株が2.25%上昇し、S&Pの主要セクター中で上昇率が最大となった。ロシア原油に対する米国の制裁強化により、インドと中国の買い手が他の供給元に目を向けざるを得なくなるとの見方から原油価格が上昇していることが背景。
15日発表の米消費者物価指数(CPI)や地区連銀経済報告(ベージュブック)に注目が集まっている。
米政権による人工知能(AI)半導体の輸出規制強化を懸念し、エヌビディアは1.97%、マイクロンは4.31%、それぞれ下落した。
モデルナは16.8%安。25年の売上高予想を10億ドル引き下げたことを受けた。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.02対1の比率で上回った。ナスダックでは値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.4対1の比率で上回った。
米取引所の合算出来高は148億8000万株。過去20営業日の平均は157億3000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 42297.12 +358.67 +0.86 41924.68 42319.60 41844.89
前営業日終値 41938.45
ナスダック総合 19088.10 -73.53 -0.38 18903.66 19099.97 18831.91
前営業日終値 19161.63
S&P総合500種 5836.22 +9.18 +0.16 5782.02 5838.61 5773.31
前営業日終値 5827.04
ダウ輸送株20種 16068.27 +144.85 +0.91
ダウ公共株15種 964.39 -7.86 -0.81
フィラデルフィア半導体 5020.04 -17.43 -0.35
VIX指数 19.19 -0.35 -1.79
S&P一般消費財 1817.17 +8.60 +0.48
S&P素材 536.25 +11.62 +2.21
S&P工業 1125.37 +12.85 +1.16
S&P主要消費財 834.06 -0.48 -0.06
S&P金融 792.58 +5.42 +0.69
S&P不動産 249.34 +3.08 +1.25
S&Pエネルギー 688.75 +15.15 +2.25
S&Pヘルスケア 1649.95 +20.74 +1.27
S&P通信サービス 342.50 -1.67 -0.48
S&P情報技術 4490.60 -39.20 -0.87
S&P公益事業 379.78 -4.58 -1.19
NYSE出来高 10.70億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 38785 - 465 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 38705 - 545 大阪比
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