- 2024/11/22 掲載
米アポロ、後継者巡り火花 トランプ人事でCEOも離脱の可能性
[ニューヨーク 21日 ロイター] - トランプ次期米大統領が米投資会社アポロ・グローバル・マネジメントのジェイ・クレイトン会長をニューヨーク南部地区の連邦検事に指名し、マーク・ローワン最高経営責任者(CEO)が財務長官候補になったことで、会長とCEOがそろって退任すればアポロで後継者を巡って激しく火花が散らされる可能性があるとの見方が米金融界で出ている。
性犯罪で起訴され、勾留中に死亡したジェフリー・エプスタイン元被告との交際が問題化したアポロ共同創業者のレオン・ブラック氏は、混乱の末に最高経営責任者(CEO)を2021年に退任し、後任にローワン氏が就いていた。
TDコーウェンのアナリストらは顧客向けのノートで、運用資産が7220億ドルに上るアポロの経営陣交代が業界を活性化させる可能性と難題、およびローワン氏が退任する場合の後継者候補について問い合わせを受けているとして「このような結果は業界にとってプラスであり、規制のリスクを和らげる公算が大きい一方、退職者市場への参入を加速させる可能性がある」との見方を示した。
その上で、ローワン氏が退任した場合の次期CEO候補としてジム・ゼルター、スコット・クラインマンら数人の主要幹部を挙げた。
アポロはコメント要請に応じるのを拒否した。
ローワン氏が財務長官の最有力候補に浮上したと報じられたのを受け、アポロの株価は19日に下落した。21日の午後には前日比で1.8%上昇した。
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