• 2024/11/22 掲載

ホンダ、EV用「全固体電池」で中国追走=来年1月に実証生産

時事通信社

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。


電気自動車(EV)用の次世代バッテリーとして期待される「全固体電池」の量産に向け、ホンダが実証生産ラインを2025年1月に稼働させる。同電池はEVの性能を飛躍的に向上させることが可能で、早期の実用化が急務。ホンダは製造技術などをこの設備で検証し、EV電池で先行する中国などを追走する構えだ。国内勢ではトヨタ自動車や日産自動車も開発にしのぎを削り、実用化を急いでいる。

「現状は中国、韓国に負けているが、それをひっくり返す一つの技術だ」。今月20日に栃木県の拠点で開いた実証ラインの説明会で、本田技術研究所(埼玉県和光市)の大津啓司社長は自社の全固体電池の優位性をこう強調した。

全固体電池は電気を通す「電解質」を液体ではなく固体にした電池で、現在主流の液体リチウムイオン電池より安全性が高く、1回の充電で走れる距離も長いなどの利点がある。ただ、中国勢はこの分野でも量産体制を整えつつあるとみられ、競争環境は激しさを増している。

ホンダは20年代後半の量産開始に向け、実証ラインなどに約430億円を投資。実用化できれば走行距離は2倍超になり、電池コストを25%減らせると見込む。開発中の世界戦略EV「ゼロ」シリーズへの搭載も見据える。

EV市場を一変させる「ゲームチェンジャー」となり得る技術だけに、国内勢の取り組みも加速している。27~28年の実用化を目指すトヨタは、出光興産と開発面で協業。日産は来年3月に横浜市の工場で実証ラインを稼働させ、搭載したEVを28年度までに発売する青写真を描く。

ホンダはEV分野で日産と協業しているが、全固体電池については「今は(各社が)個別に技術を作る局面」(大津氏)とみて、独力での開発に注力する考えだ。

【時事通信社】 〔写真説明〕全固体電池の実証生産ラインについて説明する本田技術研究所の大津啓司社長=20日午前、栃木県さくら市 〔写真説明〕ホンダが栃木県さくら市の拠点に設置した全固体電池の実証生産ラインの建物(同社提供) 〔写真説明〕全固体電池セルの模型(ホンダ提供)

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます