- 2024/11/19 掲載
午前の日経平均は反発、買い一巡後はイベント控え様子見
日経平均は175円高と反発で寄り付き、291円高まで上値を伸ばしたが、その後は上値の重い展開が続いた。25円高の3万8246円36銭まで上げ幅を縮小する場面もみられ、前場は小幅高水準でのもみ合いに終始した。目立った買い材料に乏しい中、時間外取引での米株先物3指数はまちまち、ドル/円も円高基調となり、外部環境も日本株にとって追い風とならなかった。
市場では「国内固有の材料に乏しく、積極的な買いが入りづらい」(大和証券の林健太郎シニアストラテジスト)との声が聞かれた。様子見ムードが強く主力株に買いが入りづらい中、今後は中小型の材料株が物色されやすいという。
東証株価指数(TOPIX)は0.47%高の2704.47ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆7816億6700万円と低調。東証33業種では、輸送用機器、非鉄金属、精密機器、ゴム製品など27業種が値上がり、サービス、電気・ガスなど6業種は値下がりした。
主力株では、アドバンテスト、ファーストリテイリング、信越化学工業が日経平均を押し上げた。半面、リクルートホールディングス、TDKはさえない。ソフトバンクグループはマイナス圏に転落し小幅安となったほか、東京エレクトロンは横ばいでの着地となった。
そのほか、自社株買いを発表した森永製菓、商品の値上げを発表したゼンショーホールディングスが買われ、中小型の材料株には物色がみられた。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1177銘柄(71%)、値下がりは412銘柄(25%)、変わらずは56銘柄(3%)だった。
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