Alden Bentley

[ニューヨーク １８日 ロイター] - 米財務省が１８日発表した９月の対米証券投資統計によると、海外勢の米国債保有額は８兆６７３０億ドルで、８月の８兆５０３０億ドルから増加し過去最高を更新した。増加は５カ月連続。

米１０年債利回りは９月初めの３．９２８％から月末には３．８０２％に低下した。米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が利下げを開始したことが背景。ＦＲＢは９月１８日に５０ベーシスポイント（ｂｐ）の利下げを行った。

日本の米国債保有額は１兆１２３０億ドル。保有額で首位を維持したが、８月の１兆１２９０億ドルからは減少した。一方、中国の保有高は３カ月連続で減少し、７７２０億ドルだった。

取引ベースでは米国債には７７０億ドルの海外資金が流入した。８月の流入額は１９２億ドルだった。

海外投資家による長期証券、短期米国証券、銀行フローの純取得額の合計は３９８４億ドルの純流入だった。このうち民間部門の純流入額は３４１１億ドル、政府機関の純流入額は５７３億ドルだった。