- 2024/11/08 掲載
米国債利回り急上昇、インフレ懸念が主因ではない=FRB議長
利下げ局面において国債利回りは低下傾向をたどるのが普通だが、9月の利下げから今回の追加利下げまでの期間には、夏場以来の高水準に上昇した。
こうした動きは懸念すべきかとの質問に対しパウエル氏は、利回り上昇はインフレ期待の上昇を主因としておらず、「成長が強まり、おそらくは下振れリスクが弱まった」との見方を反映しているようだと述べた。
また、利回り上昇などの金融環境は「しつこく、大幅な」動きであれば政策決定の際に考慮するが、現段階ではそうではないとした上で、「注視している」と付け加えた。
インフレ期待を示す物価連動国債のブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)が上昇していることについても、「長期的なインフレ期待が高水準でアンカーされるようなら」懸念するが、そうなってはいないとして過度に懸念しない姿勢を示した。
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