- 2024/11/08 掲載
「コーチ」の「マイケル・コース」買収一時停止、上訴の結果待ち
[7日 ロイター] - ファッションブランド「コーチ」や「ケイト・スペード」を保有する米タペストリーは、「マイケル・コース」を展開する米カプリ・ホールディングス買収計画に対する米連邦地裁の差し止め命令を不服として上訴し、結果が出るまで計画を一時停止すると7日発表した。
ニューヨークの連邦地裁は先月、両社の統合が米ハンドバッグ業界のし烈な競争を消滅させるとして差し止めを求めた連邦取引委員会(FTC)の訴えを認める判決を下した。
タペストリーのスコット・ロー最高経営責任者(CEO)は決算発表後の電話会見で「上訴の結果が出るまで、不測の事態に備えた計画を用意している」と述べた。
コロンビア・スレッドニードル・インベストメンツのシニア株式アナリスト、マリ・ショア氏は、来年2月10日になればタペストリーは違約金を支払わずに計画を撤回でき、その前に上訴の結果やFTCの訴訟取り下げは見込めないと指摘。「このため合併は成立しない見通しで、これは投資家から見れば良いことだ」とした。
タペストリーはこの日、2025年度(25年6月終了)の1株利益見通しを4.50─4.55ドルと、従来の4.45─4.50ドルから引き上げた。
第1・四半期(7─9月期)決算は売上高が15億1000万ドルと、LSEGがまとめた市場予想の14億7000万ドルを上回った。調整後1株利益も1.02ドルと、予想の0.95ドルを上回った。
関連コンテンツ
PR
PR
PR