- 2024/11/07 掲載
午前の日経平均は反落、トランプ氏勝利先取りした大幅上昇の反動
[東京 7日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比158円80銭安の3万9321円87銭と反落した。朝方は米株高を好感した買いが先行したが、前日に米大統領選挙でのトランプ前大統領の勝利を先取りする形で1000円超上昇した反動で、利益確定売りが優勢となった。
日経平均は264円高で寄り付いた後、一時403円高の3万9884円01銭に上値を伸ばしたが、心理的節目の4万円の手前で失速した。その後はマイナスに転じ、一時460円安に下落した。朝方は前日の米株高が好感されたが、時間外取引の米株先物が横ばい圏での推移にとどまり、積極的な上値追いは手控えられた。 市場では「前日が大幅高だったことに加え、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えており、短期的な利益確定売りが強まった」(CLSA証券の釜井毅生エグゼキューション・サービス統括本部長)との見方が聞かれた。 日経平均先物で断続的な売りが観測され、指数への寄与度の高い銘柄群の下げが目立った。目先は4万円が上値めどになり得るとの声も聞かれた。一方、前日に決算を発表したトヨタ自動車のほか、銀行や保険といった金融株はしっかりと推移し、TOPIXはプラスだった。 TOPIXは0.9%高の2740.33ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は3兆2501億4200万円と膨らんだ。東証33業種では、値上がりは輸送用機器や保険、繊維製品など29業種、値下がりは精密機器や医薬品、小売など4業種だった。 前日に発表した決算が好感されたダイキン工業が大幅高。三菱UFJフィナンシャル・グループや日立製作所は堅調だった。一方、前日に決算を発表したニトリホールディングスは円安が嫌気されたこともあり大幅安だった。中外製薬、キーエンスは軟調だった。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1287銘柄(78%)、値下がりは323銘柄(19%)、変わらずは34銘柄(2%)だった。
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