- 2024/10/30 掲載
サウジ投資相、年次会議で投資家に経済の魅力アピール
サウジは2016年に石油収入依存からの脱却を目指す計画「ビジョン2030」を発表した。ファリハ氏は演説で、非石油部門が17年以降、年率4─5%ペースで「一貫して」成長しており、昨年と今年もこのペースが続いていると紹介。「逆風よりも追い風の方がずっと強い」と述べた。
サウジに中東本社を構えると表明した企業は540社と、政府が2030年までの目標とした500社を超えたとも指摘した。
地政学的状況については「憂慮すべき」であり、中東・欧州の人道面では「悲劇的」としたが、特定の紛争には言及しなかった。「サウジアラビア経済とビジョン2030は、貿易摩擦や政治的な対立といった地政学的、マクロ経済的、そしてグローバルな課題を極めてうまく乗り切っている」と述べた。
サウジ経済は石油収入に大きく依存しており、国際通貨基金(IMF)は今月、石油減産維持を理由にサウジの経済成長率見通しを1.5%に引き下げた。来年には4.6%に加速すると予想している。
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