- 2024/10/10 掲載
英、予算案で250億ポンドの増税迫られる可能性=シンクタンク
[ロンドン 10日 ロイター] - 英シンクタンクの財政研究所(IFS)は10日未明、リーブス英財務相が今月30日に発表する予算案で250億ポンド(330億ドル)の増税を発表することを迫られる可能性があるとの見通しを示した。刑務所や警察などの公共サービスを強化するために税収を増やす必要があるため。
与党の労働党は7月の総選挙の選挙期間中に90億ポンドの増税を打ち出したが、IFSは政府予算の経済全体に占める割合を縮小させないためにはより大幅な増税が必要になると指摘した。
IFSのポール・ジョンソン所長は「新財務相は投資支出を増やし、公共サービスへの資金拠出に取り組む必要がある。そのためには増税か借り入れ、あるいはそれらの両方が必要になるだろう」と言及した。
IFSによると、250億ポンドの増税は国民所得の約1%に相当し、2010年と1997年に起きた過去2回の政権交代後に実施された増税額の2倍弱に相当する。
労働党は総選挙で大勝したが、リーブス氏は直後に英財政が恐れていたよりもはるかに悪い状態に放置されていると語っていた。
スターマー首相は、一部の年金生活者に対する冬季燃料費補助を削減したこともあって支持率が急落している。
財務省の報道官は、IFSの予測公表後に「私たちは厳しい財政状況を引き継いだが、過去の試練で私たちの将来を定めるつもりはない」と発言した。
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