- 2024/10/07 掲載
イランの原油供給混乱なら25年のブレント10―20ドル上昇=ゴールドマン
イスラエルは親イラン武装組織ヒズボラの指導者ナスララ師を殺害したと9月28日に発表したのに続き、イスラエルに向けてミサイルを発射したイランを攻撃すると今月1日に宣言した。これらの動きを受けて中東での戦闘が拡大するとの見方が強まり、原油価格の上昇を招いた。
ゴールドマンのアナリストは投資家向けのメモで「イランの日量200万バレルの原油供給が半年間途絶えると仮定した場合、石油輸出国機構(OPEC)が不足分を迅速に補充すれば北海ブレント原油先物価格は一時的に1バレル=90ドルまで上昇してピークを付け、OPECが不足分を補充しなければ25年のピーク時には1バレル=90ドル台半ばになると推計している」と記した。
一方、「制裁強化などを受けてイランからの原油供給が日量100万バレル規模で持続的に途絶えた場合には、OPECが不足分を徐々に補充した場合には北海ブレント原油先物価格はピーク時に1バレル=80ドル台半ばを付ける可能性があると試算している」と言及した。
しかしながら、ゴールドマンは北海ブレント原油先物が1バレル=70―85ドルの価格帯で取引されるとの予想を変えていない。供給が大きく途絶えることがなければ24年第4・四半期の平均価格は1バレル=77ドル、25年の平均価格は同76ドルになると予測した。
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