- 2024/10/04 掲載
午後3時のドルは146円近辺へ下落、米雇用統計控えポジション調整
午後3時のドル/円は前日ニューヨーク市場の終盤(146.91/146.95円)に比べてドル安/円高の146円近辺で推移している。
前日の外為市場では、石破茂首相のハト派的な発言を受けてドル高/円安が進んでいたが、米雇用統計の公表を前にポジション調整が入った。ドル/円は先週末に142円近辺まで下落した後、約1週間で147円台前半まで上昇し、「戻りのスピードとしては速かったため、短期的な調整が入ったようだ」(国内証券・市場部長)との指摘が聞かれた。
午後2時過ぎには節目の146円を割り込む場面もみられた。石破首相は4日の所信表明演説で、デフレからの脱却が最優先だと強調し、物価上昇を上回って賃金が上がる経済の好循環を実現するまで物価高支援を続ける方針を表明した。
T&Dアセットマネジメントのチーフ・ストラテジスト兼ファンドマネージャー・浪岡宏氏は、石破首相の所信表明演説に関して、「ハト派的な発言が出るとの期待が市場の一部ではあったとみられるが、実際は踏み込んだコメントは出ず、円買いが進んだようだ」と述べた。
ただ、円買いがどんどん進む動きにはならず、「基本的には米雇用統計待ち」(浪岡氏)だったという。
ユーロ/ドルは1.1033ドル付近で横ばい、ユーロ/円は161.16円付近でじり安の展開となった。マーケット参加者の間では、欧州中央銀行(ECB)が年内に連続で利下げを行うとの観測が高まっており、ユーロは軟調な推移が見込まれている。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 146.08/146.09 1.1033/1.1034 161.16/161.21
午前9時現在 146.84/146.85 1.1035/1.1036 162.04/162.05
NY午後5時 146.91/146.95 1.1030/1.1032 162.06/162.11
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