- 2024/09/24 掲載
ステランティス、タバレスCEOの後任探しに着手 米在庫大幅圧縮へ
[デトロイト/ミラノ 23日 ロイター] - 旧米クライスラーを傘下に置く自動車大手ステランティスは23日、カルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)の後任選びを進めていると発表した。
ステランティスは、2026年1月にタバレス氏が任期を終えるのを想定して後継者を探すのは自然なことで、同氏が続投する可能性も残っていると述べた。
タバレス氏はステランティスが誕生した2021年初めからトップに座り、同社を業界屈指の収益力を持つグループに育て上げたが、最近は売上高と利益の落ち込みに苦しむ北米事業の立て直しを迫られている。
ただジョン・エルカン会長に近い筋は、後任選定は足元の状況が引き金になったわけではなく、次期CEOが決まるまでに長い時間や複雑な手続きが必要な点を考慮した結果だと説明した。
エルカン氏は、アグネリ一族の持ち株会社を通じてステランティスの筆頭株主にもなっている。
こうした中でステランティスのナタリー・ナイト最高財務責任者(CFO)は、BofA証券のバーチャル会議で、来年初めまでに米国の在庫を10万台削減する方針を明らかにした。7月と8月で既に約4万台減らしたという。
ナイト氏は「われわれは勝ち組と負け組に分かれる非常に厳しい局面に置かれており、勝ち組になる大きな要素は最後まで生き残ることだ」と述べ、価格設定と在庫に規律を保つことが、曲折の多い電動化移行プロセスを乗り切る同社の戦略の中核になると付け加えた。
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