- 2024/09/12 掲載
FRB、来週のFOMCで25bp利下げ実施の公算大
[11日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は9月17─18日に行われる米連邦公開市場委員会(FOMC)で、25ベーシスポイント(bp)の利下げを開始する公算が大きいとみられる。基調インフレになお粘着性が見られることから、50bpの大幅利下げは控えられるとの見方が強い。
市場は来週のFOMCで50bpの利下げが実施される確率は20%未満とみている。8月の米CPI発表前は25%超だった。
米労働省が11日発表した8月の消費者物価指数(CPI)は、前年比2.5%上昇した。前月の2.9%から鈍化し、2021年2月以来の小幅な伸びとなった。変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIは、前年比3.2%上昇で前月と変わらず。前月比は0.3%上昇で、7月の0.2%上昇から小幅加速した。
スパルタン・キャピタル・セキュリティーズのチーフ市場エコノミスト、ピーター・カルディロ氏は「一時的なものかどうかは分からないが、このデータはコアインフレが依然として課題であることを示唆している」と指摘。「FRBによる25bpの利下げは確定だろう」と述べた。
FRBは、インフレを抑制し目標の2%に近づけるため、昨年7月以来、政策金利を5.25%─5.50%の範囲に維持。政策担当者のほぼ全員が、労働市場の過度な冷え込みを防ぐため、政策金利を近く引き下げたい考えを示している。
金利先物市場は現在、年末時点の政策金利が4.25%─4.50%になるとの見方を織り込んでおり、今年最後2回の会合のいずれかで50bpの利下げが実施されるとみている。
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