• 2024/09/07 掲載

カナダ失業率、8月は6.6%に上昇 コロナ禍除き約7年ぶり高水準

ロイター

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[オタワ 6日 ロイター] - カナダ統計局が6日発表した8月の失業率は6.6%に上昇し、新型コロナウイルス禍中の2020年と21年を除くと7年超ぶりの高い水準となった。8月の雇用者数は前月比2万2100人増えたものの、雇用に関わる人口の増加分を補い切れなかった。主にパートタイム雇用者が増えた。

ロイターがまとめたアナリスト予想では、失業率は6.5%、雇用者数は2万5000人増だった。

カナダ経済は高金利を背景に勢いを失いつつあり、今年見られた成長は主に人口増によるものだった。しかし、人口の伸びに対して国内総生産(GDP)の成長が弱く、失業率の増加傾向に加え、景気後退(リセッション)の懸念が高まっている。

カナダ銀行(中央銀行)は今週、政策金利を0.25%ポイント引き下げ、4.25%とした。利下げは3会合連続。マックレム総裁は、必要に応じ、一段の利下げを行う可能性があるという認識を示した。

カナダの失業率は23年1月以降、1.6%ポイント上昇。一部のエコノミストは憂慮すべき状況と指摘して、成長を下支えするためにさらなる利下げを迫っている。

今年8月の失業率のうち、前年同月比での上昇が最も大きかったのが15─24歳の層で、今夏の失業率は8年ぶりの高水準だった。

15歳以上の生産年齢人口のうち就業者の割合を示す雇用率は低下傾向が続いており、8月には60.8%だった。過去11カ月のうち10カ月で低下している。

8月の正規雇用の平均時給の伸びは7月の5.2%から鈍化したものの4.9%。カナダ中銀は賃金上昇率の高い伸びがインフレを高止まりさせている要因だとして、注視している。

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