- 2024/08/16 掲載
中国EC大手アリババの四半期売上高、市場予想下回る
中国の景気低迷に伴う消費者の支出抑制の動きが影響した。普通株主に帰属する純利益は242億7000万元(前年同期は343億3000万元)だった。
中国経済は景気回復が遅れているほか、不動産市場の低迷が続く。雇用への不安も背景に、中国の消費者心理や消費力が低下しているほか、アリババはライバルとの厳しい競争にもさられており、顧客を引き付けるための大幅な値引きや、販売促進策を迫られている。
中国EC部門の売上高は、購入者数と購入頻度が2桁の伸びだったにもかかわらず、前年同期から1%減少した。6月前後の大型通販セールは期間延長にもかかわらず、売上高が初めて減少したと指摘されている。
アリババの国際EC部門の売上高は32%増の293億元。低価格商品の需要を取り込んだことなどが寄与した。クラウド部門の売上高は6%増の265億5000万元。人工知能(AI)関連製品の需要などが好調だった。
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